78歳 ♂ パーキンソン病、心房細動あり。
本年4月6日にゴルフをしたら、倦怠感が激しく、近医(神経内科)を受診した。中程度のパーキンソン病と診断され、イーシードパール、ミラぺックス処方された。ミラぺックスは幻覚のため中止したので、現在はイーシードパールのみ内服している。
最近じっとしいても息苦しさを感じることが頻繁にあり、1時間くらい続く。散歩すると治ってしまうことがある。この息苦しさはパーキンソン病が原因なのか?
回答:
パーキンソン病では呼吸筋の可動性制限が起こり、胸郭可動性が低下します。そのため呼吸機能が低下し、その結果息苦しさを感じたり、疲労しやすくなることはあります。この場合ドパミン補充療法が有効です。この方の場合は心房細動という不整脈があり、なおかつ息苦しさは1時間程度でおさまってしまうので、発作的に脈が速くなりそのために息苦しさを感じるようになったという可能性もあります。症状の原因としては、パーキンソン病、心房細動、どちらも考えられます。まず呼吸機能検査、24時間心電図等の検査をして原因をつきとめることが必要です。